今ではすっかり和の文化のように思われがちながま口もかつては舶来品
ヨーロッパの貴婦人が舞踏会に持っていくようなおしゃれバッグとして、
イギリスのビクトリア女王にも愛されていたそうです。

そんながま口の日本での流行は明治時代のころ
実は比較的新しい文化なんです。
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これは小額紙幣が発行されたことにより、
大量の硬貨を持ち歩く必要がなくなり、小型の硬貨入れの需要が高まったことによりますが、
その中でもがま口というスタイルが今日まで受け継がれるほどの流行を遂げた背景には
カエルとお金にまつわるお話が隠れているのです。
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さて、
日本で開運の置物と言えば「商売繁盛」の象徴・招き猫を入り口が有名です。
ところ変わって中国で開運の置物と言えば「ガマカエル(別名:ヒキガエル)の置物」が出てきます。
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中国の玄関先で見かけるのはこの三本脚のガマカエル「蟾蜍:せんじょ」。
中国の古文書「神仙伝」に登場するこのガマガエルは主食が小銭という妖怪
ですが、話の中で「劉海蟾」という人物にこらしめられ、
口からお金を出して貧しい人々を助ける瑞獣(吉祥をもたらす獣)となりました。
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このガマガエルを意味する中国漢字「」と、
硬貨を意味する「」が同じ「せん」という読みであることから
こういったお話が作られたとされています。
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また、これらの中国文化の流入と共に
カエル=お金が返ってくる、幸運が返ってくるなどの語呂合わせから
日本でも縁起物として馴染み深い生き物として広っており、
明治時代の日本人が、この商品を
馴染みのない英語名ではなく
ガマガエルに似た見た目から「がま口」という名前で売り出したところから
もう流行する方程式は出来上がっていたのかもしれません。
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見た目の可愛さのみならずカエルとお金にまつわる縁起の良さでがま口はより一層魅力的に!
そんなうんちく話、がま口をお使いの皆さんもちょっと自慢してみては?


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